2014年11月30日

英語教育改革について

久々に超アグレッシブな記事です。最近大変 controversial なトピック。

しかも超長文なので、忙しい方はパスください m(_ _)m

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さて、最近あまりにも、

「素人は英語教育に対して意見すんな」

っていう、言論弾圧の空気がひどいので、

なら敢えて言おうじゃないか!!!

という気になりました。 (天邪鬼なんで 笑)

じゃ、前置きとしてまして、私は

TOEIC 990点、英検1級、IELTS 8.5、TOEFL iBT 116点

を持ってます。英語資格マニアではないです。(※ 英語力がない人は発言資格なしとか言う人もいるので一応言いました。僕はそうは思いませんが)

ではでは、本題。

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1.現在の英語教育の何がダメか

はい、一言で言うと、

生徒が 「生きた言語」 としての英語力をほとんど身につけられていないこと

ですね。

私は、 「実用英語ができるようになればそれだけで良い」 なんて思っているわけではないです。

『学校の英語科目では、英語を 「生きた言語」 として学ぶだけではなく、英語学習を通して 「論理的思考力」 なども育んでいくべきである』

という主張なら分かるんです。

でも現状は 「生きた言語」 としての側面をほぼ無視してるじゃないですか。

それは流石にあかんでしょっていうことです。

日本人が英語出来なさすぎて、世界的に鎖国状態です。

中国の情報統制を笑っていられないレベルですよ?


もう一度 言いますが、 「生きた言語」 としての英語力もつけて、それと同時に 『論理的な思考力』 も養うんだっていうなら良いんです。

でも、今の英語教育の現状では、

英語科なのに、まともな英語力が養成できてない状態です。

そこは修正せんといかんでしょ
、と思います。

さて、ここでよくある反論を一つ。

「できる学生は現在の方法でもちゃんとできるようになってる。だから方法論は悪くない。悪いのはしっかり勉強しない生徒だ」

っていう反論があります。

いやいや、できる学生なんて大抵どんな方法論でもできるようになりますからね。

それは 私自身も以前に無茶苦茶な学習法を敢行して、それでも成功したことによって身をもって知りました。 「英語は英語でしか考えない!」 みたいなふざけた学習法でも、一生懸命やったら英語力はついたんです。

自主的な勉強をがっつりこなしているトップ層の生徒ができるようになっているということは、現在の教育システムが正しいという証明になりません。

日本人の平均的英語力を上げる必要があるのであれば、

「どうすればより多くの学生が英語ができるようになるのか」 が論点であるべきです。

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2.「英語を話す」 ことが想像もつかない現状

先ほど、現在の英語教育では、 「生きた言語としての英語スキル」 が全く養成されていない、と言いました。

現状日本の英語教育のウエイトは、

リーディング 90%
リスニング 5% 
ライティング 5%
スピーキング 0%


っていう状態ですよね。

口では (っていうかカリキュラム上は) コミュニカティブ、コミュニカティブ言うてますが、実質費やしてる時間比はまだまだこんな感じでしょう。

これに対し、識者(?)の中には、 「リーディングさえ学校教育で一通り学習しておけば、あとは各人で必要に応じて勝手に伸ばせる。だから今のままで良い」 という感じの意見を主張する人も多いような気がします。

果たしてそうでしょうか?

日本人の多くが 「英語を話す」 というのがどういう感覚なのか、何をどう勉強すれば話せるようになるのか、さっぱり分からないまま教育を終えてます。

挙句の果てに、スピードラーニングみたいな 「魔法」 があると思って買ってしまうような人が続出したりします。

「そんなんバカなやつだけだろ」 じゃないですね。

あの 『英語上達完全マップ ― 初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法』 の著者・森沢さんでさえ、真面目に英語をやろうとして最初に買ったのが 「スピードラーニング」 っぽいです。 かなり闇は深いです。

超リーディング偏重の現在の英語教育に対して、

「後のスキルは各自で必要に応じて伸ばせる」

と言うのであれば、じゃあ、四技能のバランスを取った教育システムでも 同じことが言えるのではないですか?

リーディング 50% 
リスニング 20% 
ライティング 15%
スピーキング 15%


とかにしたと仮定して、たとえリーディングに以前ほど時間が割けなくなり、学校のカリキュラムで全文法事項をカバーできなくなったとしても、

必要な人は自分で勉強できるんじゃないですか?

むしろ 完全ノータッチで放置の技能がある方がマズい と思います。

それでは、大人になってからいざ必要になった時に 何をどう勉強したら伸ばせるのかさえ分からないですから。

もしスピーキングもある程度は学校でやるようになって、少しでも 「英語を話すための練習」 や 「英語を話す感覚」 が分かるようになれば、「ああ、なんだ、普通の地味な練習で話せるようになるもんなのか!」 と分かるはずです。クラスで英語を頑張ってる生徒が実際に英語を話せるようになっていく様子が見られることも大きいでしょう。

現状の日本では 英語ができる人は 希少動物扱い です。

あまりに少なすぎてまともな勉強法すら社会に巡っていません。

話せるようになるために一体どうしたらいいのか見当も付かない、という状態から開放されることには大きな意義があるはずです。

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3.話す視点、書く視点を得られる教育

私は TOEFL iBT 系の4技能型の外部テスト導入にも賛成です。

とにかく受験でスピーキングやライティングをやる必要があれば、学生は嫌でも練習するようになります。

それによって、普段の学習に 「話す視点」、「書く視点」 が付加されるようになれば、それだけでもすごく好ましい変化です。

アウトプットの機会がないままに知識を次から次へと詰め込む従来の英語教育では、ほとんどの生徒は、 なぜそんなに色々と覚えないといけないのか分かっていない です。

一を聞いて十を知るタイプの生徒は圧倒的少数派です。

ダメな生徒だけではなく、大多数の生徒がそういう状態なのに、それを

「生徒に想像力がないから悪い」

と斬って捨てるのは、教育者失格です。

なんでもかんでも個人の努力に還元するのは根性論です。

現状多数派の生徒がそういう状態なのであれば、学習内容の必要性に気付くシステムに作り変える必要があるでしょう。

どうやったら気付けるようになるでしょう? 

適度なアウトプットの機会を設けることは一つの答えではないでしょうか?


もし、アウトプットの機会を設けることで大多数の生徒が、

「おっ、この表現スピーキングで使えそう! あ、発音も覚えとこう」とか、

「ライティングの時にスペルも大事やから覚えないとなー。。」とか

感じるようになって、最終的に、

「学校で習う学習事項に無駄なことなんて無い」

と気付くなら、それは有意義じゃないでしょうか?

インプットとアウトプットは相互補完的な関係です。 インプットだけ先に全部やってしまえば効率が良いだろ!という話ではないんです。

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4.モチベーションを引き出す教育

昨日の記事でも書きましたが、成果に直結するのは方法論自体の優劣ではなく 「学習者のモチベーション (と主体的な勉強時間)」 だと思っています。

学校での英語の授業時間なんて限られています。

ならば、優先されるべきは 「とにかく文法だけでも一通り必要な知識を全て詰め込め!」 ではなく、生徒のモチベーションを最大限に引き出すシステムではないでしょうか。

勉強していることに意味が見出せれば、生徒は主体的に学びます。

『生きた言語』 としての側面を欠いた現在の 「リーディング一辺倒の英語教育」 のままでは、それを実現するのは難しいかも知れません。

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追記1: そもそも全員が英語いるわけではないっていう主張の方もいます。他の科目と比べて英語だけが「全員必要なわけではない」 こともないと思うのですが、では英語を選択性にしたと仮定して、現状の大学受験でさえ受験できる大学の選択肢がかなり狭まりますよね。さらに、将来的に英語ができる人とできない人での就職や賃金での格差があからさまに広がっていった時に、英語を勉強しなかった層はどういう反応をするんでしょうか。

追記2: 生徒個人の努力が足りないと斬り捨てるのも根性論だと思いますが、それを同じく、先生の努力不足に還元するのも根性論極まりないです。生徒・教師に関わらず、個人が頑張らないと回らないシステムや個人の技量任せのシステムは改善されるべきです。

posted by 英語好き at 08:38| 英語教育について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする