2014年08月04日

日本で広まって欲しい英語学習の常識。

最近はネットでも英語教育改革についての議論が交わされていますね。

さて、私には

「本カリキュラムをこう変えろっ(ビシッ)」

みたいな提案は、とてもじゃないですができないです(笑)。そういうのは、もっと言語教育の研究に通じていて、実際の中高での教育経験も豊かで、バランスの取れた考え方ができる先生方がやってくれると思います。

私の提案したいとすれば、中学校や高校で英語を勉強し始める時に1週間ぐらいかけて、英語学習の常識や方法なんかについての基礎を知るためのオリエンテーションみたいなのがあったら良いんじゃないかな〜、と思うということですね。もちろん適宜やっていくっていうのでもいいんですが。

なんか、日本では英語学習に関する一般的な 『認識』 がそもそも的外れなことも多いんですよね。もちろんそういうことを普段からしっかり説明されている先生も既に多いとは思うのですが、個人個人の先生に任せちゃうのではなく、ちゃんと公教育のシステムの一環として、そういうオリエンテーションを入れるとか、まぁ、冊子を作って、それを元に各先生方で説明や実演をやってもらうとか、もうちょっと一斉にやって欲しいと感じるわけです。

さて、私がオリエンテーションに入れて欲しいと思うのは以下のようなことです。

1.間違った 『常識』 を捨てよう!

2.使える英語を身につけるための勉強法

3.英語学習にあたっての心得

長くなりますし別にこれが全部というわけでもないのですが、具体的な提案を下にだらだら書いてあります。英語学習している方には当たり前のことばかりなので、特に面白くはないと思います (= =;)

==================================================

1.間違った 『常識』 を捨てよう!

● 英語・英会話にコツなんてない

英語・英会話は、コツを覚えたら、すぐにできるようになるものではありません。地道な努力の積み重ねで、少しずつ伸びていくものです。英語を習得するためのプロセスは、単語を一つ一つ、文法を一つ一つ、自分のものにしていく長い長い道のりです。ズルをして近道することは絶対にできません。努力した分だけしか身につきません。その代わり、努力した分は身につきます。だから、安心して、努力しましょう。

● 受け身で身につく力ではありません

英語を身につけるために必要不可欠な基礎事項を、体系的に一通り教えてもらえる学校の授業に真剣に参加することは超重要です。大切な事項を一通り、無料で教えてもらえるのは、今だけです。このチャンスを逃すと、自分で莫大なお金を払って英語スクールに通ったり、自分で全て独学するかしかなくなります。

でも、先生の話を聞いているだけでは使える英語は身につきません。例えば、野球を上手くなろうとしたら、コーチに教えてもらうことも大切ですが、コーチの話を聞いているだけで野球が上達するでしょうか? 毎日自主的な走りこみをしたり、素振りをしたり、試合に積極的に参加していく必要がありますよね? 自主的な練習なしで、上達できるでしょうか? 英語は、スポーツや楽器などと同じく、「知識」の基礎の上に発達させていく 「スキル」 です (安河内先生も言ってます)。

ですから、本当に役に立つ&使えるレベルの力をつけるためには、長期間 自分で能動的な訓練を行う必要があります。学校の先生がいくら優秀なコーチでも、自分で何もしない人は絶対に伸ばすことはできません。先生は魔法使いではありません。

● 「そんなこともう知ってる」 と 「使える」 は別

言語の習得において、「聞いたことある」、「そんなの知ってる」、「それはもう分かってます」 というのはまだ全く十分にはほど遠い習得度です。少なくとも、その知識を 「自由に、自然に使える」 レベルになるまでは、マスターしたとは言えません。だから、パッと口から出るようになるまでは、気の長い 「反復」 が大切です。


2.使える英語を身につけるための勉強法

● 音読
● シャドーイング
● 暗誦
● リピーティング

などなど、これらの主な練習方法については先生に実演してもらいましょう。もちろん、他にもたくさんあると思います。辞書の引き方なんかは既に当然のように教えられていると思うので、割愛しました。で、それらの方法に「絶対的に正しいやり方」っていうものは存在しないですが、基本的な方針とか目安は示せるかなと思います。

例えば、

● 意味の理解も重視する。口の運動にしてしまわない。
● 発音もちゃんと確認する。(間違った発音で何度も練習するのはもったいない!)
● 回数は○回がベストというものはない。少なすぎても身につきにくいが、多ければ多いほど良いということでもない。適度な回数、集中して行いましょう。大切なのは自分が納得できるまでやること。力を抜いてごまかしたら、それだけの力しかつきません。
● ただし、覚えられないからと言って、意地を張って同じことを繰り返すだけでも効率が悪くなることもあります。学習には段階のようなものもあり、今の自分のレベルを超えた知識は、意地だけでカバーできるものではありません。繰り返すだけでは覚えられないのなら、どうしたら覚えられるかを考えてましょう。語源を調べてみたり、文で覚えてみたり、使ってみたり、人に聞いてみたり…、適度な忍耐は大切ですが、いい意味での臨機応変さ、柔軟さも必要です。そして、時には「これは将来の課題にしよう!」と踏ん切りをつけて、先へ進むことも大切なこともあります。


3.英語学習の心得

● 聞こうとして練習するから聞けるようになる。話すことを考えて勉強するから話せるようになる。伸ばしたい技能を意識して勉強しよう。

スピードラーニングのような何十年前の教授方針に基づいた教材が今も売られており、英語学習に詳しくない人が買ってしまうことが多いです。全くの無駄とは言いませんが、聞き流してしまっても、なかなか力は伸びません。聞けるようになりたいなら、聞こうとして聞くことが大切。同じく、話せるようになりたいなら、読んでいる時も、聞いている時も、できるだけ「自分ならこの表現を使えるだろうか?」という視点を持つことが大切。

● あまりに難しすぎる教材・方法は選ばない。「一段飛ばし」しようとすると失敗しやすくなる。着実な「成長」を積み重ねられる学習が一番。

学習に一番効果が高いのは、自分のレベルにとって、「適度に挑戦されている感覚が得られる」ぐらいのもの。ちょっとワクワクできるぐらいの難易度のもの。あまりに難しすぎると長く続けられません。(それなら、まだ簡単めの教材を使って、理解度を深めたり、理解速度を速めたり、細かい語彙・フレーズの使い方まで確認したりする方が得られることが多かったりもします)

● 完璧主義も考え物。

もちろん、できるだけ正しい文法・発音を心がけた方がいいです。でも、最初から「完璧」にできるはずがありません。間違っていても、後からいくらでも修正は効きます。最初に間違った発音を覚えたら、一生間違った発音のまま、なんてことはありません。それは、インチキ教材なんかがよく「脅し」で使う文句です。自分が間違っていることに気が付いたら、そこで変えればいいのです。間違いを恐れていたら前に進めません。

● 学習にはステージのようなものがある。

まだ自分にとって無理なレベルの知識を意地になって単純な反復だけで身につけようとしても、難しいことが多いです。そういう時は、次の再会でリベンジを果たすために、一旦将来の課題として置いておくという柔軟さも大切です。他にも学ぶべき事項・教材・方法はいくらでもあります。それは負けや逃げでなく、戦略的撤退です! 学習には適度な忍耐は必要ですが、無駄な意地を張ってもいいことはありません。

● 頑張りたい時、楽しみたい時、自分のモチベーションを生かそう!

テストなんかで頑張るしかない時もあります。でも、それ以外の時なら、今の自分が一番やりたい勉強をするのが一番自然にがんばれる方法です。モチベーションが上がる方法なら、人は普段の限界を超えるポテンシャルを発揮できることも多いです。没頭できるから、長い時間勉強しても苦になりにくい。面白いから、脳もその知識をどんどん吸収します。せっかく自由に勉強できる時期なのであれば、表面的な「効率」にこだわることが全てではないことも知っておきましょう。

● ベストな方法は人それぞれ

他の人にとって、ベストだった方法が自分にそのまま当てはまるとは限りません。人には人の、自分には自分の興味もある。レベルもまちまち。学習暦やバックグラウンドも違う。万人にとっての『至高の方法』なんてありません。自分のやりたいこと、興味のあること、必要なことなど、色々と鑑みて方法を決めて、とにかく全力投球してみましょう。

==================================================

やたら長くなってしまいましたが、少なくとも

「受け身でいたら一生身につかない」

「仕事で使えるレベルになるには数千時間は訓練が必要」

みたいな本来常識であるべきことぐらいは広まったらいいのになぁと思います。

逆にこういうことが認知されない限りは、この先学校教育がどれだけ改革されても日本人は英語ができるようにはならないですよね。。保護者の理解がないと成功しないでしょうし。。。

応援クリックお願いします... m(_ _)m

TOEIC ブログランキングへ


にほんブログ村 英語試験

関連記事
● 私の持っている英語資格
● 信頼できるTOEICテキスト一覧(最新版)
● 満点を取るまでに解いたTOEICテキスト一覧

posted by 英語好き at 17:15| 英語教育について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする