2011年07月26日

日本語未発表のハリーポッター序章(和訳付き)

最近海外のハリーポッターサイトを見ていて見つけたんですが、J.K.ローリングが2008年にハリーポッターの『序章』(というかちょっとしたエピソード)を発表していました。

何かのチャリティーのために書かれたようで、下のような800語だけストーリーです。ハリーの父親のジェームズと後見人のシリウス・ブラックが10代の少年だった頃の話になっています。

日本語には翻訳されていないようなので、勉強がてら自分で訳してみました。下手な翻訳ですが、興味のある方はぜひどうぞ〜 ^^

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The speeding motorcycle took the sharp corner so fast in the darkness that both policemen in the pursuing car shouted, "Whoa!" Sergeant Fisher slammed his large foot on the brake, thinking that the boy who was riding pillion was sure to be flung under his wheels; however, the motorbike made the turn without unseating either of its riders, and with a wink of its red tail lights, vanished up the narrow side street.

"We've got 'em now!" cried PC Anderson excitedly. "That's a dead end!"

Leaning hard on the steering wheel and crashing his gears, Fisher scraped half the paint off the flank of the car as he forced it up the alleyway in pursuit.There in the headlights sat their quarry, stationary at last after a quarter of an hour’s chase. The two riders were trapped between a towering brick wall and the police car, which was now crawling towards them like some growling luminous-eyes predator.

There was so little space between the car doors and the walls of the alley that Fisher and Anderson had difficulty extricating themselves from the vehicle. It injured their dignity to have to inch, crab-like,towards the miscreants. Fisher dragged his generous belly along the wall,tearing buttons off his shirt as he went, and finally snapping off the wing mirror with his backside.

"Get off the bike!" he bellowed at the smirking youths, who sat basking in the flashing blue light as though enjoying it.

They did as they were told, finally pulling free from the broken wing mirror, Fisher glared at them. They seemed to be in their late teens. The one who had been driving had long black hair, his insolent good looks reminded Fisher unpleasantly of his daughter’s guitar-playing, layabout boyfriend. The second boy also had black hair, though his was short and stuck up in all directions; he wore glasses and a broad grin. Both were dressed in t-shirts emblazoned with a large golden bird; the emblem, no doubt, of some deafening, tuneless rock band.

"No helmet!" Fisher yelled, pointing from one uncovered head to the other. "Exceeding the speed limit by-by a considerable amount!" (In fact, the speed registered had been greater than Fisher was prepared to accept that any motorcycle could travel.) "Failure to stop for the police!"

"We'd have loved to stop for a chat," said the boy in glasses,"only we were trying−"

"Don't get smart− you two are in a heap of trouble!" snarled Anderson. "Names!"

"Names?" repeated the long-haired driver." Er, Well, let's see. There's Wilberforce... Bathsheba... Elvendork..."

"And what's nice about that one is, you can use it for a boy OR a girl," said the boy in glasses.

"Oh, our names, did you mean?" asked the first, as Anderson spluttered with rage." You should've said! This here is James Potter, and I'm Sirius Black!"

"Things'll be seriously black for you in a minute, you cheek little-"

But neither James nor Sirius was paying attention. They were suddenly as alert as gundogs, staring past Fisher and Anderson, over the roof of the police car, at the dark mouth of the alley. Then, with identical, fluid movements, they reached into their back pockets.

For the space of a heartbeat both policemen imagined guns gleaming at them, but a second later they saw that the motorcyclists had drawn nothing more than-

"Drumsticks?" jeered Anderson. "Right pair of jokers, aren't you? Right, we're arresting you on a charge of−"

But Anderson never got to name the charge. James and Sirius had shouted something incomprehensible, and the beams from the headlights had moved.

The policemen wheeled around, then staggered backwards. Three men were flying−actually flying− up the alley on broomsticks, and at the same moment, the police car was rearing up on its back wheels.

Fisher's knee bucked; as he sat down hard; Anderson tripped over Fisher's legs and fell on top of him, as flump− bang− crunch− they heard the men on brooms slam into the suspended car and fall, apparently insensible, to the ground, while broken bits of broomstick clattered down around them.

The motorbike had roared into life again. His mouth hanging open, Fisher mustered the strength to look back at the two teenagers.

"Thanks very much!" called Sirius over the throb of the engine. "We owe you one!"

"Yeah, nice meeting you!" said James. "And don't forget: Elvendork! It's unisex!"

There was an earth-shaking crash, and Fisher and Anderson threw their arms around each other in fright; their car had just fallen back to the ground. Now it was the motorcycle's turn to rear. Before the policemen's disbelieving eyes, it took off into thin air: James and Sirius zoomed away into the night sky, their tail light twinkling behind them like a vanishing ruby.

(以下和訳です)

暗闇の中を加速するバイクが凄まじい速さで急にカーブを曲がろうとしたため、追跡中のパトカーに乗っていた警官は二人とも「うわっ」と声を上げた。フィッシャー巡査部長は、バイクの後部座席に乗っている少年が自分達のパトカーの下へ放り出されると思い、大きな足で思いきりブレーキを踏んだ。しかし、バイクは少年二人を振り落とすことなく曲がり、赤いテールランプをチカッと光らせると細い横道へ入り消えて行った。

「捕まえた!」とアンダーソン巡査が興奮して叫ぶ。「あっちは行き止まりだからな!」

ハンドルに寄りかかってシフトレバーを乱暴に切り替え、車体側面の塗装を派手に削りながらも、フィッシャーは追跡のために無理矢理パトカーを路地へと進め入れる。15分にも渡る追跡劇の後で、ようやく獲物はパトカーのヘッドライトに照らされながらバイクにまたがったまま動かずじっとしていた。バイクに乗った二人の少年は、高くそびえ立つレンガの壁と、光る目を持った肉食獣のようにゆっくりと近づいてくるパトカーとに挟まれていた。

車のドアと路地の側壁の間にはほとんどスペースがなかったので、フィッシャーとアンダーソンはパトカーから出るのに一苦労することになった。狭い隙間をカニのように横歩きでじりじりと悪ガキに向かって行く様は、彼らの尊厳を傷つけるものであった。フィッシャーは、自分のでっぷりと太ったお腹を壁に擦り付けるように進んだ。その結果、シャツのボタンは途中で取れるわ、挙句の果てにはお尻でパトカーのミラーをバキリと折ってしまう有様になった。

パトカーの青いライトに照らされながらも、バイクにまたがったまま、さもこの状況を楽しんでいるような様子でニヤニヤと笑う二人組に、彼は「バイクを降りろ!」と怒鳴った。

少年たちは警官に言われた通りにバイクから降りた。やっとのことで折れたサイドミラーから解放されたフィッシャーは彼らをにらみつけた。少年たちは10代後半ぐらいの風貌であった。バイクを運転していた方は、長い黒髪で、不愉快なことに、その生意気そうでハンサムな顔立ちは、自分の娘の付き合っているギター好きで怠け者のボーイフレンドを連想させた。後部座席の少年も黒髪だったが、彼の髪は短く、つんつんと無造作に立っていた。彼は眼鏡をかけており、その顔は満面の笑みをたたえている。少年は二人とも金色の大きな鳥がプリントされたTシャツを着ていた。まず間違いなく、喧しくわめくだけのロックバンドのエンブレムか何かだろう。

「ヘルメットはどうした!」と、フィッシャーは少年の頭を一人一人指差しながら怒鳴った。「速度もオーバーしてたぞ!しかも大幅にだ!」(実はバイクが出せる速度の限界を大きく超えた速度が記録されていたのだが)「しかも警察の停止要請も聞かなかったな!」

「ちょっとお話するぐらいなら、僕らも喜んで止まってましたよ」と眼鏡の少年が言った。「ただ―」

「減らず口をたたくんじゃない!自分達が今どれだけまずい状況にあるのか分かってるのか!」とアンダーソンは怒鳴った。「名前を言え!」

「名前?」と長髪の少年が繰り返して言った。「ええと、そうだな、ウィルバーフォースとか…、バスシェバとか…、エルヴンドークとか-?」

「そういう名前の何が良いって、男でも女でも使えるってとこだね」と眼鏡の少年が付け加えた。

アンダーソンが怒りのあまり早口でまくし立てると、一人目の少年が「あぁ、僕らの名前ってことですか?」と答えた。「なら最初からそう言やいいじゃないですか!こっちはジェームズ・ポッター、で僕はシリウス・ブラックです」

「何が『シリウス・ブラック』だ。“シリアス”に答えないと今に本当に“ブラック”な事になるぞ、この生意気な―」

だが、ジェームズもシリウスももうその警官の言葉に注意を払ってはいなかった。彼らは突然 猟犬のように警戒して、フィッシャーとアンダーソンの向こう、パトカーの向こうの路地の入り口の方を見つめていた。そして、二人同時に流れるような動きでズボンの後ろのポケットに手を入れた。

心臓の鼓動一拍分ほどの刹那、警官は彼らに拳銃が向けられていると思った。が、しかし彼ら少年が自分たちに向けていたのはただの―

「ドラムスティックか?」とアンダーソンはあざ笑うように言った。「大したイタズラ好きだな。もういい、君たちを逮捕するぞ、罪名は―」

しかしアンダーソンが彼らの罪を説明する時間はなかった。ジェームズとシリウスが何か訳の分からないことを叫んだと思ったら、パトカーのヘッドライトの光が動いたからだ。

警官たちが急いで後ろを振り返ると、3人の男が飛んで来ていた―。本当に飛んでいたのだ―路地の向こうから、ほうきにまたがって。そして、それと同時に、自分たちのパトカーが後輪をつけたまま浮き上がっていくところだった。

3人の男たちは、ドシン、バーン、バリンと縦に持ち上がった車に追突した。彼らの壊れたほうきの残骸がカランカランと地面へ落ち、どうやら気絶したらしい男たちが地面へ落ちたのを目撃したフィッシャーは、驚きの余りひざから力が抜けてへなへなと地面に座り込んでしまい、アンダーソンはそのフィッシャーの足につまづいて彼の上へ倒れ込んだのだった。

バイクのエンジンが再びうなりを上げた。驚きで口を開けたままであったが、フィッシャーはなんとか後ろにいた少年たちに目を向けた。

エンジンの轟音が鳴り響く中、「ありがとうございます!」とシリウスが叫んだ。「助かりました!」

「ほんと、楽しかったです!」とジェームズも言った。「あと“エルヴンドーク”は性別関係なく使える名前だってこと覚えてて下さいね!」

地面を揺さぶるドスンという音にフィッシャーとアンダーソンはお互いに抱きついたが、それは彼らのパトカーが地面へ倒れて戻った音であった。すると、今度は少年たちのバイクの前輪が浮かび上がったのだ。警官たちが目の前で、バイクは空中に舞い上がっていった。ジェームズとシリウスのバイクは、瞬くルビーのようにチカチカとテールランプを光らせながら、夜の空へと飛んでいった。

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と、ここまでが和訳なんですが、日本語版のハリーポッターを読んだことがないので、どういう雰囲気の文体で訳すべきなのかはあんまりよく分かってません。その辺ちょっと目をつむって頂けると幸いです。。

また、英語では Sirius の発音は『シリアス』なんですが(ultraの発音が『アルトラ』と同じく)、日本語ではシリウスだそうなので、訂正しておきました(やっと 汗)。

ちなみに、英文オリジナル版は、下のポストカード集に収録されているようです。ただし、小さなポストカードの裏表にぎっしり小さな文字で手書きされているので、かなり読みづらいと思われます。チャリティに参加された他の作家の作品も入っています。

Whats Your Story Postcard Collection


ハリー・ポッター 卒業アルバム ホグワーツ魔法魔術学校7年間の思い出


「ハリー・ポッター」のホントの魔法事典




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posted by 英語好き at 20:31| ハリーポッター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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